自己紹介

私が初めて生の落語を聞いたのは、大学の文化祭にゲストとして招かれて
いた今は亡き桂枝雀師匠の高座でした。演目は「らくだ」だったかしらん?
あれから、うん十年。子育て中は、なかなか落語会には行けませんので、
上方の古典落語や桂三枝師匠の創作落語のCDを家で聞いていました。
ふと自分でも書いてみようと思ったのが数年前。そこで 大阪シナリオ学校
演芸台本科の門を叩きました。近々、大阪天満宮の隣りに天満天神繁昌亭
が完成しますが、そのすぐご近所。大阪にはおりましたが、ちょうど母の介護
中でしたので、通信教育のコースに申し込み、毎月1本の落語創作課題
をこなしました。最後の1年間は失明し、寝たきりとなった母を退屈させない
よう、感動するお話しやリラックスする音楽、落語のCDをベッドの側でずっと
流していましたが、介護する側にとっても、落語を聞くだけでなく創作すると
いう行為は、母の死が迫っていることから意識をそらしてくれる有り難い精神
安定剤でもありました。ですから、母の病院通いに付き添っていた頃は、待ち
時間の余りの長さに「ロビーで音楽や落語・漫才などを聞けたなら、患者さん
の気分も随分違うだろうに・・」と思ったものです。そういう経験からも「笑いの
効用」は身に染みてわかっているつもり。これからは、落語作家として、
笑いを提供する側の人生を送ることが出来たらいいなと考えています。
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BGMの鳥の声はこちらより