ねえねえ知ってた? 平成20年3月

平成20年3月14日(金)

 今年になってから、トップページの日替わりコーナー(時々、日替わりになってませんが・・)には、毎日ひとつ、語源を調べてアップしております。何気なく使っている言葉・・本当にいろいろな背景があるのですね。ちなみに、サンサンてるよのサンサンの語源は、本名の中の「昌」という一文字に由来するんですよ。
 さて、本日は「魚」を取り上げてみました。この漢字は「うお」と読みますが、「さかな」とも読みますね。実は、この「さかな」という呼び名は、「酒菜」に由来します。つまり、酒の肴(さかな)に「魚」がよく使われることから「サカナ」と呼ばれるようになったとか。(ついでに、肴という漢字は、肉(月)の上に烹る(にる)という意味のメナをつけたもの)以前、イクラは、ロシア語で「サケの卵の総称」であるのに、「これは何?」と聞かれたロシア人が、鮭の卵を「イクーラ」と呼んだため・・と知って驚いたこともありましたが、ほんと!語源を知らないで使っている言葉がいっぱいありますね。
 まだまだ話は続きます。実は、サカナの語源である「酒菜」には大きく分けて以下の2種類が存在するそうです。ひとつは、「真菜」で魚や肉類の酒菜、もうひとつは、「蔬菜(そさい)」で植物性(野菜)の酒菜。そして、この「真菜」と云うのが、料理の時に欠かせない「俎(まないた)」の語源だそうです。真菜を料理するために用いた板を「真菜板」と呼んでいたそうで、現在よく用いられる「俎(まないた)」という漢字は、肉を意味する偏と、台を表す且から出来ています。つまり、まな板は、本来野菜を切る板ではないのですね。野菜を切っていては、まな板に失礼に当たるのでしょうか?
では、サザエさん一家を例にとって、いくつか見てみましょう。まず、「サザエ」の「ササ」は小さい。「エ」は家。「鱒(マス)」は大きく繁殖力が旺盛な事から「増す」と名付けられたとか。「鱈(タラ)」は斑(まだら)模様の、「マ」が抜けたという説が・・「鰹(カツオ)」は干すと固くなる「堅魚(カタウオ)」を略して・・「鯛」は平たい魚ということから・・などなど。
 何なに?お腹が空いている?花より団子。語源よりも実物が食べたい?それでは、こちらを参考にして、おいしい魚料理をご堪能くださいませ。