ねえねえ知ってた? 平成十八年五月

平成18年5月28日(

 皆さんは小学生の頃、セルロイドの下敷きで髪の毛をこすって静電気の力で立たせるという遊びをされませんでしたか?では、その下敷きを、細く細く垂らした水道の水に近づける遊びは?でも、最近の下敷きは素材が異なるのか、あまり静電気が起きません。そこで、ポリエチレンの袋に手を突っ込んで頭を数十回撫で、髪の毛が立つのを確認した後、そのまま、糸のように蛇口から流れる水に近づけてみてください。おもしろい現象が起きますよ!
万が一、お持ち合わせのない方は、他の方の髪の毛か、合成繊維の服でこすってみてくださいね。

 さてさて「えっ、私たちって、脳内覚醒剤のせいで結婚しちゃったの?」とショックを受けた方がおられてもいけないので、今日は補足説明を・・・まあ、中には「トキメキホルモンちゃん、有り難う!」と感謝している方もおられることでしょう。何と、お幸せな・・24日の内容は、あくまでも脳の中を観察すれば・・という、やや唯物的というか、常識的な説明です。もしかしたら、真実は"非常識"と言われるところにあるかも知れません。
 たとえば、最近よく聞かれるオーラ・・これは身体を取り巻く眼には見えない(中には見える方もおられますが・・)エネルギー磁場ですが、心から出る波長やオーラの色の相性で、ある人を好ましく思ったり、疎ましく感じたりするのだと言う方もおられます。決して、脳が恋をするわけではないんですね。全身全霊で恋をすると言いますが、身体も精神もそれぞれにフル回転しているのでしょう。と言っても、ワタクシ決して恋愛熟練者ではございませんのよ。乏しい経験から推察致しますに・・

 陰の声・・乏しい経験て、なっさけない!あのねえ、人様に説明するには
      豊富な経験に基づかんとあかんで。
 サンサン・・ちょっと!いっつも断りなしに顔出して!人の話にいちいち口出しせんといて!
 陰の声・・そやかて、全然、説得力がないやんか。
 サンサン・・ほな、あんたが相手を紹介してえな。
 陰の声・・何を贅沢なこと、言うてんのん?もう手遅れやて・・
 サンサン・・人前で恥じかかさんといて、ううっ
大変失礼致しました。では、気を取り直してと・・どこまで話してました?あ、そうそう、このように、肉体だけでなく目には見えない部分も含めて、人間をトータルに科学してゆこうという動きが、近年盛んになってきています。
 実は(一部の)脳の研究者自身も「何でもホルモンなどの物質で説明する」という態度を捨てて、「目には見えないエネルギー電磁場」が脳に作用した結果、ホルモンが出るなど目に見える現象につながる・・という解釈をしているからです。
中でも、電磁場が悪い方に働いた典型的な例が、電磁波によるホルモン障害。電磁波はガンの発生率を高めるだけでなく、"奇跡のホルモン"といわれている「メラトニン」の量を減らすとか。ガンやエイズに対する抵抗力を高め、血圧を下げ、心臓病を予防し、寿命を延ばすと言われるメラトニンの量が減ると、活性酸素の攻撃をまともに受け、老化を促してしまうそうですね。ワタクシもパソコンに向かう時間を減らさなくては・・
 また、感謝や怒りなどの感情も、実は一種のエネルギー電磁場と考えられ、その結果、身体に良い反応が現れたり、悪い影響が出たりするという説も・・このような考えを兵器に利用しようと研究しているのが軍事大国。特定の電磁波を使って、他人を遠隔操作する技術が極秘に進められているとか・・また以前、フジTVの「アンビリーバボー」という番組では「超低周波の恐怖」という特集が組まれ、人間の声を超低周波に乗せて、直接相手の脳内に送り込むことで、言動をコントロールする技術が紹介されていました。アメリカのCIAが研究していたとのこと。知らぬは日本人ばかり・・かも?
 何だか恐ろしい話になってしまいましたね。そのような世界があるなんて嘘のように、沿道のサツキが鮮やかなピンク色を放っているだけで、ジーンとくるワタクシですが、色を見分ける眼を与えられていることにジーン・・お腹が一杯になれば、脳に信号が行って、食べるのを止めさせる仕組みにジーン・・更には、指が動くということさえ感動の対象で、朝から晩までジーンとなることに事欠きません。ほんと、人体には不思議がいっぱい。私たちは死ぬまで、そういう身体のあちこちの働きにお世話になっているわけです。今は何も出来ずに横たわるご遺体・・でも、見方を変えるなら、
ずっと休み無く、与えられた仕事を続けてきた細胞軍団にも、ようやく休暇が与えられた姿・・60兆個の細胞たち、ひとつひとつを英雄のように讃えたくなりますね。
もちろん、それが何年であっても、人生マラソンを駆け抜けられた気高い魂にも畏敬の念を覚えます。
 先日の授業中、自衛隊曹候補士の採用試験に出された過去問にハッとしたので、ここにご紹介させていただきますね。5つの選択肢は書きませんが、皆様なら、どのようにお考えになられますか?

問題1:下線部は、筆者のどのような気持ちを表現したものでしょうか?
 
 自然の変化は季節に従っている。季節はずれという言葉があるのは、私たちが、
 いかに季節の順調な移り変わりに慣れているかを物語るものである。
  地球は、1年がかりで太陽の周りを一周するが、地軸の傾きのために季節の
 変化が生まれるという。地球を照らす太陽の光の角度が変わるからである。
 その上、地球自身が自転しながら、月を従えて軌道を回るのだから驚きである。
  地球はそのように動かされているのだ。だれが動かしているのかわからないが、
 生命の根源もどこに在るのか、人間の考えの及ぶところではないだろう。
  しかし、今、私の目の前の裸の枝に、点々と付いている芽に、生命が宿っている
 ことは確かである。それを見つめている私自身もまた生きている。
 いや、生かされていることは確実である。
細胞は生まれては消滅を繰り返しているので、正確には、総計、「劫」とまでは行かなくても「京」に及ぶ数の細胞に支えられて生かされてきた計算になるかも?もちろん、人体の60〜70%を占める水にも感謝です・・ほんと、どれほどの量の水のお世話になったことでしょうね。1日1L飲んだとしても、80年で約3万リットルです!



平成18年5月24日(水)

 今日は勤務先の専門学校で「先生の季節がやってきましたねえ。サンサンてるよさん!」「ハイ、紫外線にお気をつけください!」という会話をしながら、久しぶりに顔をお出しあそばしたお日様を見上げました。もう数ヶ月もしたら「暑苦しいから、あっち行って!」とか言われたりして・・ウウッ
 今日は、健康情報。テーマは「太陽の光は大事でっせ!」日焼けするから・・と悪者扱いされていますが、実は心身の健康に欠かせないのですよ。まずは、心の安定に欠かせない「セロトニン」という脳内ホルモン。別名「癒しのホルモン」と呼ばれていますが、人工照明の光のレベルでは、決して作られず、太陽を浴びて初めて体内で合成されます。ですから、鬱病はセロトニン不足が一因ですので、積極的に戸外で日光浴をする必要があります。ゆったり腹式呼吸しながら・・がお奨め。
 もうひとつは睡眠をコントロールする「メラトニン」。セロトニンから作られる兄弟のようなホルモンですが、日中十分に太陽光を浴びると、メラトニンの分泌量が多くなり、熟睡できると言われています。「何だか寝付けないなあ〜」という日は、運動不足だったり、室内で過ごす時間が多かったのかも?日光浴は高血圧にも効くそうです。実は、最初に書いた「紫外線にお気をつけください!」という当たり前のような挨拶は、半分間違いなんですね。紫外線療法というのがあるそうですから・・でも、オゾン層破壊で、現在は必要以上の紫外線が注がれているので、ある程度の防御は必要です。ともかく、病気の方も健康な方も、お医者さんも看護師さんも、笑いだけでなく、日光浴を病気の予防や治療に採り入れていただきたいですね。(日本光線療法協会のHPはこちら

 ついでに、余り知られていないけれども、人類の存続のために、重要な働きをしてきた脳内ホルモンの話をいたしましょう。名前はPEA(Phenyl Ethyl Amine フェニルエチルアミン)という、別名「トキメキホルモン」と呼ばれる物質です。「トキメキ」と冠するくらいですので、恋をした時に盛んに分泌される脳内ホルモン。ドキドキしたり、胸がキュンとなるのは、このホルモンの作用です。実はPEAというのは、固有名詞ではなく、「フェニル基とエチル基の付いたアミン」という構造を持つ化学物質の総称です。咳止めの薬エフェドリンもこの仲間。さらに恐ろしいことに、1893年に、薬学者の長井長義先生、このエフェドリンからメタンフェタミン(ヒロポン)という強力な覚醒剤を合成されたんですね。もちろん、メタンフェタミンもPEAの仲間。何を言いたいか、おわかりでしょうか?実は、何を隠そう!恋をすると、微量ながら覚醒剤が脳内を駆けめぐるのです。少量なので、人格破壊しなくて済んでいるようなものですが、もし大量なら、覚醒剤を注射した時と同じになってしまいます。そのお陰で「恋は盲目」心の高揚感のために、相手のことを「これこそ、理想の人!」と幻想を抱いてしまうのです。PEAは抗うつ剤としても使われるくらいですから、心を元気にする働きがあるんですね。ほんと、神さまはイタズラがお好き?!と思われるかも知れませんが、この幻想(別名、勘違い)が無ければ、人類はとっくに滅んでいたことでしょう。自分の意志で恋をしていると思っているかも知れませんが、実は、脳内ホルモンが陰で大きな力を与えているというのが真実。アルコール依存、ニコチン依存と似たようなメカニズムです。ですから
もし失恋したからと言って、しょせんは幸福な思い込み。決して自殺などしなさんな。宝を失ったと思うかも知れないが、もしかしたら、その人と結婚した相手は必ずしも幸せとは限りませんよ。30年後を考えてみなさい。今の美しさのままではないんですよ。
と恋愛の大家はアドバイスされています。もしかしたら、「その人のイメージをちょっとお借りして、自分の理想と重ね合わせているだけ」かも?もちろん、真に相手の素晴らしい点を見抜いている場合もありますけどね・・
 ところで、PEAに翻弄されている間は、トキメキもある代わりに、嫉妬や不安がつきまといます。しかも、そのトキメキも数年も経たない内に感じなくなってきます。でも、それは有り難いことなんですね。何故なら、覚醒剤と同じですから、長い間、出し続けると、脳の神経を冒してしまうからです。
 そして、このトキメキホルモンが出なくなった時に、その恋の本性が現れます。
さだまさしさんの「恋愛症候群」という歌にもありました。
恋はいつかは消えてゆくと誰もが言うけれど、2通りの消え方があると思う。ひとつは心が枯れてゆくこと。そして、もうひとつは、愛というものに姿を変えること
これを科学的に説明致しますと、身も心も焦がすPEA型の恋が、ゆったりした安心感のあるβーエンドルフィン型の愛に変貌を遂げてゆくプロセスだと言えます。そう、笑った時に出るのも「βーエンドルフィン」でしたね。「あなたと一緒にいると落ち着く〜」という、別名「安らぎホルモン」。価値観が一致し、魂が惹かれ合う相手なのか、肉体煩悩による一時の気の迷いか、PEA放出真っ最中ではわかりにくいのかも知れませんね。理性をフルに働かせ、時間を掛けて見極めてゆくしかありません。
 ここで皆さまにご注意を!ご存じでしたか?桜の花粉には、PEAの一種であるエフェドリンが含まれているんですよ。西行法師様が、あれほど桜に恋焦がれたのも、もちろん魂レベルの交流もあったでしょうが、花粉を吸って脳内ではPEAが駆け巡っていたからかも??ですから、桜の頃に芽生えた恋にはお気を付けあそばせ。
あーーーーーっ!ここまで書いて、ワタクシ重大な過失に気が付きましたわ。
そう言えば、私がお見合いしたのは桜の季節でした・・・シマッタ〜
ということで、最後にアドバイスをひとつ。意中の人を必ずゲットしたいアナタ、デートはお花見に誘いましょう!


(追記)
何だかPEAの悪口みたいになってしまいましたが、トキメキホルモンの力を借りて、素晴らしい詩や文学作品を産み出したり、良い仕事をされる方もおられるのですから、一概に悪とは言えませんね。要は、それをどのように活用するか・・でしょうか。


平成18年5月22日(月)

 先日、淡路島への日帰り旅行に行ってきた義母と夫。「バスガイドさんが、神社の鳥居にもオスとメスがあるって言ってたで。」「何やのん?オスとメスて・・」「上から2番目の横棒が突き抜けてるタイプがオス。両脇の柱に挟まれてるタイプがメスらしい。」「ほんまかいな。ええ加減な事言うてるんとちゃう?」と疑問に思ったところから、今回の調査が始まりました。古事記の記述によれば、淡路島は日本で最初に創られたと言われる島。一宮町には、日本の国造りをされたイザナギ・イザナミの大神をお祀りした伊弉諾(イザナギ)神宮があります。こちらの鳥居は典型的なメス?タイプ。ちなみに、亡き母は、ここの宮司様と親しく、毎年、吟詠を奉納させていただいておりました。私は大阪育ちですが、実はルーツは淡路島にあります。けれども、その歴史には疎く、高田屋嘉兵衛と玉葱が有名?くらいしか知らないという情けない状態。幼い頃、子ども向けの神話を少し読んだくらいでしょうか。古事記の内容など、今の教育では詳しく取り上げませんものね。しかも中高時代の歴史など、年号や事柄だけをやみくもに覚えさせられた記憶しかありません。ですから、日本の歴史のみならず、神社や鳥居についても、ワタクシ特に関心を払っておりませんでした。
 けれども、これも何かのご縁といろいろ調べてみましたら、ほんと、たくさんの種類があるのですね。横に渡した木(貫)が両脇に突き抜けている、いないだけでなく、一番上の横棒が反り返っているもの、真っ直ぐなもの。2本の柱が地面に垂直なもの、斜めになっているもの。3本も柱があるもの両横にミニ鳥居が付いているもの・・
でも、デザインは異なれども「ここからは神さまの領域ですよ」ということを表す門の役目をしていることでは共通しています。
 更に驚くことに、日本独自のものだと思っていたら、「トリイ」は古代ユダヤの建物の玄関にそっくりで、ヘブライ語アラム方言で「門」という意味だとか・・神社の構造も、古代ユダヤの神殿との共通性があり、神道の文化は古代ユダヤに遡るという研究もあるようです。他にも

・伊勢神宮には三種の神器のひとつである「八咫の鏡」があるというが、
 その写しである皇室の神鏡にはヘブライ語が書かれている。 
・伊勢神宮の内宮から外宮に至る道路(御幸通り)の両側に並ぶ
 石灯籠(合計約700基)には、不思議なことに「カゴメ紋(六芒星)」が
 刻み込まれている。カゴメ紋は別名「ダビデ王の紋章」といわれ、
 ユダヤ人のシンボルである。
・一説には「ワッショイ」や「ヤーレンソーラン」は、ヘブライ語である
などなど、日本と古代ユダヤの共通点が数多くあるようですね。(あくまでも一つの説としてですが・・

 今日は映画「ダ・ビンチ・コード」を見てきました。平日の昼間だと言うのに、老若男女がわんさと押し掛け、「日本人もこんなにキリスト教に関心があったの?」とビックリ。先の神道もそうですが、学校で学ぶ歴史の裏には、必ず隠された歴史があるのかも?けれども、内容の是非よりも「命を懸けて自分が大切に思うものを護ってきた」方々の心に感銘を受けたサンサンでした。そして、ひとりひとりの人間にも、未来が用意されているように、まだ自分でさえ知らない人生の歴史があるのかも知れないなあと感慨に耽りました。自分と思っているのは氷山の一角で、海面の下にある部分が、今の自分を決めているのかも知れませんね。
(追記)
ダ・ビンチ・コードについて調べていて、レオナルド・ダ・ビンチやモナリザの声が聞けるサイトを発見。顔の骨格から日本音響研究所が再現したものです。なかなか味わいのある声でしたよ。

(5月23日の追記)
函館の水冠さまが「こんなルーツも!」ということで、鳥居に関する情報を送ってくださいました!有り難う御座います。
『弥生文化の源流考』(鳥越憲三郎/若林弘子著、大修館書店)という本によると、長江の上流、雲南省に住んでいるワ族(人偏に瓦)の話が出ています。ここの風俗には、下駄があったり草鞋があったり、村の入り口にある門は、日本の鳥居に近い形をしていて、上に鳥の形象物があります。もちろん現地では「とりい」とは呼びませんが、鳥居というのは鳥が居ると書くわけですから、その姿を見れば、日本の鳥居のルーツであることは一目瞭然です。そして彼らの基本的な高床式のスタイルを見ますと、それは今われわれが知っている出雲大社などの神社の屋根と共通することがはっきりとわかりました。そして驚くべきことに、村の入り口には「しめ縄」を張っている場合もあります。

平成18年5月17日(水)

 「有り難う」を口にする機会を以前よりも増やしてから、1週間が経ちました。ほんとに何だか「嬉しくて有り難くて幸せ〜」という気持ちが心から沸いてきますねえ。それに単なる偶然かどうかはわかりませんが、住宅費の減る話が突然舞い込んできたり・・<!?>と感じる出来事がちらほら。人生のシナリオは、やはり口から出る言葉によって変わってゆくのでしょうか?
 話は変わりますが、以前からワタクシ、楽しい時間を過ごしている時「本当は今、臨終の時を迎えているのだけれど、『どうか、あの頃に戻してください』と願って、『今』という時間をもう一度体験しているのかも知れない?!」なんて、変なことを考えることがありました。そう思えば、『今』という時間が、とっても貴重で、一瞬一瞬を見逃せないものになるでしょ?もちろん、戻りたくない時代もありますよ。私の場合、20代が冬に当たり、十数年ほど前から寒さが緩み始め、ようやく人生の春〜初夏を謳歌している感じでしょうか。でも、全ての時代がかけがえのない経験ですね。今振り返れば、冬の時代とは言っても、丸裸でシベリアに放り出されたわけではなかった・・ちゃんと、コートも暖房器具も用意して下さっていた・・だから、心の芯まで冷え切ることはなかった・・感謝できることは、どの時代にも用意されているのだと、つくづく思います。
 一方、マクロに目を転じると、占星術的には「魚座の時代」から「水瓶座の時代」に入ったとか、人類全体としても、今までと価値観の異なる新たな時代を迎えている・・とかいうような内容の本がたくさん出版されています。きっと人間にも宇宙にもサイクルがあって、両者が一体となって、いろいろな経験をしているのかも知れませんね。

 さて先日来、岩盤浴を体験してから、地球の不思議なパワーに目覚めた私。昨日、「地球のパワースポット」という言葉に出会い、何だか気になって調べてみました。
パワースポットとは「そこに行くと心身共に癒される、エネルギーに溢れた場所」という意味。エネルギースポットとも呼ばれています。「世界のパワースポット」という本など、こちらも関連する出版物が目白押し。インディアンの聖地アリゾナ州・セドナ、イギリスのグラストンベリーなどが有名のようです。日本では、出雲大社、伊勢神宮、天河神社・・富士山や剣山などの霊峰、沖縄の島々などが、エネルギーの強い場所として紹介されています。最近、女性誌などで話題になっているそうですが、「パワースポットを訪ねるスピリチュアルな旅」なんていう旅行会社の企画もあるとか・・人体にはエネルギー(気)の出入りするツボがありますが、地球にも、目には見えないエネルギーが集中して出入りする場所があるのですね。初めて知りました。
 けれども、そういう山や海や神社だけでなく、都会にもパワースポットがあるとか・・千年に渡って都の置かれた京都などは、そういう観点から街創りがされてきたようですが、東京も京都に似せて、都市としてのパワーが最大になるよう、設計されていたのですね。うーん、街創りは、奥が深い!地球から吹き出す気を感知して、時の為政者に「ここに神社を・・ここに城を・・」とアドバイスする人物が、歴史上、数多くおられたようです。ですから、パワースポットを制する者が、時代を制してきたというのが、隠された世界史・日本史。けれども、権力者の欲望などとは無関係に、地球はエネルギーを私たちに与え続けてくれていたのでしょうね。

 サンサン「ただクルクル回ってはるだけやと思うておりましたが、私たちに良い
      気を送って下さっていたんですね。いやあ、有り難うございます。」
 地球「昔の人たちは良く知ってはったんですよ。けど、最近の人たちも、ようやく
    そのことに気付いてくださって、嬉しいなあと思うてるんです。」
 サンサン「それなのに、私たちがお返ししているのは、原水爆や汚染物質
      だけやなんて・・ほんまに申し訳ない気持ちで一杯です。」
 地球「今まで黙っておりましたが、やはり広島・長崎に原爆が落とされた時
     には、腰に響きましたでえ。」
 サンサン「腰てねえ・・ずんぐりむっくりというか、ハッキリ言うて、まん丸の体型
      してはるのに、やっぱり腰があるんですか?」
 地球「ハイ、原爆が落ちた瞬間、ギックリ腰になりました。
     メッチャ痛かったでっせ。」
 サンサン「わかります。わかります。亡くなりはった方もお気の毒でしたが、
      そうですかあ、地球さんにまでご迷惑をおかけしてたやなんて・・」
 地球「済んでしまったことは仕方ありまへんがな。けど、皆さんが大いに笑って、
    感謝して・・良い気を出して下さったら、ワタシもええ気分になるんですわ。
    反対に、戦争やテロが表面で行われていたら、もう、痛うて痒うて・・
    地震でも起こして、振り落としたろか!思いまっせ。」
 サンサン「笑って感謝して・・ですか?そういうことで良ければ、一生懸命がんば
      らせてもらいます。ところで、地球さん、さっきから聞いてましたら、
      あんさん、何で大阪弁をしゃべってはりますのん?」
 地球「実はワタクシ、こういうものです。」(名刺を差し出す)
 サンサン「はあはあ、『地球・日本支部・大阪出張所 真丸円男』
       これは、何とお読みするんでっか?」
 地球「まんまるまるお・・です。」
 サンサン「こらまた、円満なお名前で・・日本には、ちびまる子ちゃん言う子が
      いてますねんけど、ご親戚か何か?」
 地球「特に関係はございません。」
 サンサン「それにしても、地球に大阪出張所が、あったんですか?
      初めて聞きましたわ。」
 地球「『男は黙って・・』やのうて『地球は黙って・・』自分の仕事をせんと
     あきまへんねんけど、あんまり人間が好き勝手なことをしはりますので、
     最近、地球にも広報室が出来ましてん。PR部門ですわ。つまり
      『地球は皆さまに、こんな貢献をしているんでっせ。』とか
      『地球に優しい行為は、これこれこういうことです!』とか
     お伝えするのが、ワタクシの仕事です。
     それには、やっぱり、その土地土地の言葉でお伝えした方が、ご理解
     いただけるかなと考えて、まあ、私も大阪弁を勉強した次第です。」
 サンサン「はあはあ、なるほどねえ。いやあ、ご苦労さまです。で、いつから
      そんな仕事をしてはったんですか?」
 地球「いえ、明日(アース)から始める予定です。」

平成18年5月12日(金)

 昨日は、"利楽園"というところで「岩盤浴」を初体験!1年前にオープンしたところですが、いつか行ってみたいと思いつつ延び延びになっていました。けれども今回、腰痛治療という切羽詰まった事態となり、ようやくのぞいてみた次第。女性限定ということもあって気安く利用できるからでしょうか?昼前だと言うのに、30〜40代の女性が続々来られてビックリ。たちまち20床の岩盤スペースは満員に・・リピーターが多いようですね。効能など知らず、一切の先入観なしで入ったのですが、何という癒し空間!私語は禁止。ほのかな照明の中、鳥や小川のサウンドが流れ、家のお風呂がホーーーッという程度なら、ホーーーーーーーーーーッという感じ。熱くて外に出たくなるほどの温度でもなく、途中で休憩を入れてくださいねと注意を受けていなければ、そのまま眠ってしまいそうな良い心地。そのホーーーーーーーーーーッが、入浴後も一日中続くのです。また、帰り道では、不思議なことに、ためらい無く横断歩道を走って渡ることができたのです。足の動きが前の日と随分違う感じ。それにイスに長時間座っていた後で、立ち上がる際の痛みがほとんど感じられない!更には、おとといまでは、すぐに疲れて眠くて仕方なかったのに、今朝は3時に起きて用事を片づけた後、自転車飛ばして出勤という驚異的な快復力!今日は、嬉しくて有り難くて幸せ〜!
 さて、岩盤の上で横たわるのが15分、外で休憩を7分という繰り返しを3回ほどして終了、(合計90分利用で2400円)ロビーに置いてあった「驚異の健康回復物質〜SGEで病を治す」という本を買って帰りました。一口に岩盤浴と言っても、いろいろな種類があるようですね。ワタクシが、昨日お世話になった岩盤は、1億数千年前より地殻変動を繰り返して造られた、地球のエネルギーをギューっと凝縮したような「天照石(天降石)」という鉱石!世界を見渡しても、大分県と宮崎県の境にある、ごく狭い地域にしか産出しない大変珍しい石とのこと。最近、偶然に発見されたそうです。しかも、科学的見地からも、正に治療のために生まれてきたかのような鉱物。ただの石だと思っていた私は、目が点になりました。受付で頂いた水も、その岩を通して濾過されてきたクラスターが小さく、ミネラルたっぷりの天然水。岩から放射されるエネルギーと水の相乗効果で難病が治るようですね。ほんと、知らないことは、まだまだワンサと出てきそうな気分です。
 昔は、動物・植物・鉱物は無関係に独立した存在のように思っていましたが、植物が動物の病を癒し、温泉を始め、宝石などの鉱物も治療に使われることを知るにつれ、「世界は合目的に創られているのではないか」という感を一層強くしている今日この頃です。ああ、きっとみんな一体でつながっているのねえ。

(追記)
上述の本の著者、広瀬滋之先生は、自分がどうしても治せなかったアトピーの患者さんが、天降石の岩盤浴で皮膚がきれいになった様子を見てショックを受け、ご自身の漢方治療に加えて、SGE(Super Growth Energy)療法を採用するようになったといういきさつを述べておられます。
 一方、群馬には「医者もできる噺家」という肩書きで、ご自身の病院で毎月寄席を開いておられる中島英雄先生という脳外科のお医者さんがおられます。もちろん高座に上がるのは、この先生。先日、この方の「脳を鍛える大人の落語」「笑いの処方箋」という本を購入。医療の現場にも笑いのネタがいっぱいのようですね。たとえば、「笑いの処方箋」には、問診票の話が・・「どこがお悪いですか?」の問いに、おじいちゃん、おばあちゃんが一生懸命書いてくれた答えをいくつかご紹介しますと・・
  とうにゅう病」(豆乳は身体にいいんですが・・)
  「必臓」(こりゃ痛いはずだ。心臓に1本矢がささっているもの)
  「コロシテロール」(病院に来て殺してはないでしょう?)
  「エリエール病」(メニエール病をエマニエル病と書く方も・・)
  「パーキング病(どこにでも駐車したくなる病気?いえいえパーキンソン病です)   
        (P42〜44より)

中島先生は、患者さんとの会話自体が落語感覚。患者さんに「おもしろい先生だな」と思ってもらえたら、問診は8割方成功したのも同じとか。またこの先生の息子さんがユニーク。入社試験の履歴書に「6ヶ月以内の写真を貼付」とあったのを、「今の顔なら直接見ればいいじゃないか。子どもの時の顔の方が人物を知る手がかりになるだろう」と、「生後6ヶ月以内の写真を貼付」して提出し、見事合格したという方。その会社は有名広告代理店で、彼はテレビCMで数々のヒットを飛ばしているとか・・上司が洒落のわかる人で良かったこと!
 以前、この脳神経外科病院に「痔」の患者さんが来られたんですって。その方「脳神経外科」を「脳や神経以外の部分を診てくれる病院」と勘違いした模様。もちろん、中島先生なら、ムッとして追い返したりせず、しばらく談笑されたことでしょう。
日本の医療が、このような「心も体も温まる医療」へと変わってゆくことを願ってやみません。
 各地の岩盤浴情報は、こちらからどうぞ。


平成18年5月10日(水)

 今回のことで、ギックリ腰というのは、単に肉体の消耗だけでなく、(1キロほど痩せました!)心のエネルギーレベルも普段の3分の1くらいに一気にダウンするものだと実感しました。細かい作業が億劫となり、何かしようという前向きの気持ちがしぼんでしまうのです。もちろん腰を入れて読む本など手に取る気になれない・・久しぶりに訪れた書店で目がゆくのは、最近充実してきたスーパー銭湯特集や、趣のある露天風呂が写った温泉ガイド・・そこに浸かっている自分を想像しながら至福タイムを過ごしました。疑似体験は脳内のホルモンを活性化するらしいので、きっと、こういう時間も身体は治癒に向かって動いているのでしょう。
 でも、しばらく立っているとジンジンしてくるし、かと言ってイスに長時間腰掛ける姿勢も楽ではありません。今週の授業どうしよう・・ところが、そういう迷いを打ち破ってくれたのが、またまた「ありがとう」パワーでした。今日は「ありがとう」ではなく「有り難う」もしくは「有り難う御座います」と表しましょう。
 実はワタクシ、随分前から、故障して動かないCDプレーヤー等に「あなたも疲れたのね。今までがんばって動いてくれて有り難う」と声をかけると、また調子よく動き出すという経験を何度もしてきました。数日前から「故障かな?」という兆候が現れていたのが、パソコンのプリンター。今度ばかりはお手上げかも?という状況でしたが、ふと思い立ち「有り難う・・有り難う・・」と言いながらプリンターを両手で抱えてほっぺをスリスリしたのです。すると・・「あれれ?直った!」
・・ということは、「機械の一種である身体の故障も、この手で治るのでは?」と考え、「有り難う作戦」を1週間ぶりに再開。数百回は唱えたでしょうか?すると、痛みが完全に無くなったわけではありませんが、筋肉の緊張がほぐれたり、心のエネルギーが蘇ってきたのは確か。何と心の中心に、力が満ちてきたのです!うーん、不思議。そこで「ありがとう、言霊」というキーワードでインターネットを調べてみました。これ又、いろんな方が研究されているのを知ってビックリ。ふむふむ。そういうわけだったのか!とにかく、最強の言霊であることが理論的にもわかりました。あ・り・が・と・う・のそれぞれの音が持つ意味は、こちら。神道の祝詞などは、音の力に配慮した言霊パワーで作文されていたのですね。新しい発見がいっぱい!日常生活で折に触れ、「有り難う」を口にしてきたつもりでしたが、まだまだ足りませんでしたねえ。
 日本語自体が、このようにパワーを持った音の配列で構成されていることを知り、日本の教育はまだまだ改善されるべきだと思いました。英語よりもまず日本語です。子どもたちは、言霊使いの達人に育てなければなりません。「ムカツク」などのマイナスの言葉は元気をそいでゆきますもの。私の行っている専門学校では、授業の前後に「宜しくお願いします」「有り難う御座いました」と挨拶しますが、参観で見る限り、公立小学校ではそのような光景は見られません。これは由々しき事態!日本全国で「有り難う御座います」という言葉が飛び交えば、日本の繁栄発展は間違いなしだと思うのですが・・
 実は、ワタクシ、学生時代は文学作品はほとんど読まず、数式や化学式の書かれた本を読んできましたが、これは大きな損失だったかも知れません。今頃になって反省。だって、言霊パワー満載の本に出会うことは、人生を大きく左右しますもの。優れた文学作品や詩、伝統芸能の台詞・・時代を超えて残っているのは、きっと読んだり語ったりすることで、人を元気にする力があるからなのでしょう。ワタクシも落語の台詞やリズムに応用しなくては・・
 その内、「有り難う御座います」が百万遍書かれた本や、一面に印刷された湿布薬が発売されたりして・・病気の予防に「有り難う御座います」が細かい字でプリントされたTシャツや下着なんかも商品化されそう・・
今回のギックリ腰は、私に大切なことを教えてくれました。本当に有り難う御座います。心はポッカポッカ。毎日、唐辛子と塩入りのお風呂に入って、身体も温めますね。


平成18年5月8日(月)

ようやく、笑いもクシャミも腰に響かなくなりました。たかがギックリ腰と思われるでしょうが、襲い来る痛みをグッとこらえるため、全身に疲労素が回ったのでしょう。無理に家事をするとすぐに疲れが出て、こんこんと眠った寝正月ならぬ寝連休。でも連休中で本当にラッキーでした!昨日は5日振りに外を歩けるようになったので、散歩がてら、すぐ近くに住む義母を訪問した次第。そうそう、今日はお姑さんのお話を致しましょう。一昨年、実家の母が亡くなり、今は母と呼べる方はただ一人。これより先は、義母ではなく、母と表記させていただきますね。
 今年83歳になる母は「家族の中で一番元気」と皆から言われる生粋の大阪人。戦後間もなく25歳の時、お見合いをして隣町に嫁ぐも、夫が長男なので、その父母や妹のいる大家族。しかも当時は珍しくなかったようですが、「嫁は女中と同じ」感覚の封建的な家庭。舅姑を看取るまでの30年間、外食・店屋物一切なしで朝昼晩の食事を作り続けたという驚異的な人生を送ってきました。(こんな姿を見て育った夫から見れば、私などナマケモノ主婦の代表選手に映るのが又、厄介苦界大殺界!)入院したのは一人息子を産んだ時だけ。寝込んだのはインフルエンザの1日だけ。2日目からは「咳がかかるとイヤでっさかい、マスクをしなはれ!」と姑に嫌みを言われつつ、台所に立ったという「おしん」もビックリの生活だったようです。嫁ぎ先は、船場の唐物町というところで、代々貿易商をしていた家系。そのせいか母の日常会話には、船場言葉が良く登場するので、「よろしゅう、おあがり」とか「おはようお帰り」とか、アクセント共々耳に馴染み、私の落語創作に大いに役に立ってくれています。話好きな方なので、昔の大阪の様子を聞かせてくださったりするのですが、やはり、時折顔を出すのが「今頃こんなん言うのも何やけど、お姑さんに辛いこと言われてなあ。」と数十年来の恨みの数々。自分や実家をないがしろにされた悔しさ・・病気の時でも優しい言葉をかけてくれなかったこと・・笑って話されるのですが、6年前にふと「きっと、たくさんの心の傷を作ってきたのだろうなあ。」と気付き「おばあちゃんの心が癒されますよう・・」お祈りをすることに。するとしばらく経ったある日のこと、「今までお姑さんが登場した時は、葛藤の気持ちばっかりやったのに、この前は笑いながら一緒に話をする夢を見たわ。こんなん初めてや!」と報告があり、私自身ビックリしたことがありました。昔に比べると、やや難しかった性格が穏やかになり、笑顔が増えたのは気のせいかしら?とも思いますが、私の何気ない話に良く笑ってくれますし、落語にも関心を持ってくれて、応援して下さるのが有り難いなあと思います。何より、私が夫の言葉に傷付いた時に「おばあちゃん、お父さんがこんなこと言うねん。」と愚痴をこぼすと「ウチのお父さんと同じやわ。ほんまに男は物の言いよう知らへんなあ。」とか「おじいさん(母の舅)と同じこと言うて・・」と全面的に慰めてくれるので、私が「お暇をいただきます!」と実家に帰らずに済んできたようなもの。幸せに長生きしていただきたいと、つくづく思います。

 夢と言えば、私にも不思議な体験が・・今度は実家の母のこと。母を独り残し嫁いできて数ヶ月後のこと。「実家の台所で、やかんが空焚きになっている夢」を見ました。翌朝、電話すると「実は昨日はウツラウツラしていて、気が付いたらお湯が無くなっていた」とのこと。
 また最近では、長女が海外に修学旅行に行って数日後。私は昼寝はしない習慣なのに、3時頃、急に猛烈な睡魔に襲われ横になりました。すると、長女が夢に登場。起きてから現地時間を確認すると、夜中の2時。帰国してから「最初ホームシックになっていた」と聞けば、「夢で逢わせてくれたのかも?」と、これ又不思議な体験。
明恵上人さまのように夢日記を付ければよいものを、爆睡型の私は、ついまどろみの誘惑に負けて、朝目覚めた時には、たいていボンヤリしか覚えていない。あんな夢・・こんな夢・・人生の3分の1を彩る、もうひとつの現実を、プレゼントされていると言うのに・・
 最後に、爆睡人間のエピソードをご紹介致しましょう。枕元で目覚まし時計がジリリリリーン。スイッチを押しても押しても鳴りやまない。そこで近所の時計店へ。「おじさん、この時計故障しているみたいです。」「どれどれ。うーん、私の手には負えませんねえ。」ガッカリして鳴り響く時計を手に帰宅。「ええい、もう一度布団に潜って寝てやれ!」と横になった途端、目が覚める。枕元では、本物の時計がジリリリリーンと鳴り続けていた・・というオチの付いた落語のような夢を、今までの人生の中で2度ほど見た記憶が・・(陰の声・・普通、時計屋さんに行く前に目が覚めるもんや!

平成18年5月5日(金)
       「気持ちの良い人生の決め技」

 学生時代にしていたスポーツは、テニスとソフトボール。そんな私が人生で初めて
 格闘技をしたのは、結婚後のことでした。夫から小言の"張り手"を受け、子ども
 からは思わぬ悪戯という"けたぐり"の奇襲攻撃。そんな相撲のような毎日が、
 いつしか合気道へと変わってきたこの12年。人の言葉を受け止めすぎず、
 サラサラ流してゆく技・・望まぬ出来事にも動じず平静に対処する心・・ストレスは
 自分を作り替える力を産み出し、数々の「人生の決め技」をプレゼントしてくれた
 気がします。更なるストレスも、実力を試す試合の時間。一本取れた時は爽快
 です。今では、主人と子どもに感謝しています。
これは、産経新聞の「格闘技」というテーマ投稿で、数年前に掲載された私の文章。今日も、小言幸兵衛はんのお話の続きでっせ。人生を笑って過ごすための努力・・と言えば、何もお金を払って落語や漫才を聞くだけではありません。その身近なカギは、自分の心の中のプログラム、つまり、こういう出来事にはこう反応するというパターンを修正してゆくことではないかと、最近つくづく思うのです。
天災」という落語があるのですが、短気で乱暴者の八五郎、自分の性格を直すため、ご隠居の勧めで心学の先生のところに話を聞きに行くことに・・すると「腹の立つことがあれば、天災だと思え。天の為したことと思えば、怒りも収まるだろう」とのご教示。出会わされる出来事や人も、天災ならぬ、天の配剤と思えば、不満が収まるのは私にも経験があります。
「あいつには怒らされてばっかりや。」という現象は「あなたのカチンときやすいところ、神経質なところを直しなさい。」と言われているのかも?私というパソコンの中のバグ(欠陥部分)をそういう形で教えてくれているのでは?と以前、気付いたことがありました。もちろん反面教師という考えもありますね。四角四面の考えを止めて、もう少しいい加減になってもいいんだよ。もうちょっと大らかになってごらん。私自身、ずっと声なき声に注意されてきたようにも思えます。ですから、手強い配偶者、ちょっと難しい舅姑、或いは、ムカツク上司にお悩みの方に、私がお奨めするのはコレ!
    「オニをも笑わすユーモア精神を身に付けること
私の今後の目標は「腰の入った朗らかさ」(^^)/ けど、現在、腰くだけ中で大変辛おす。

先日の「おぎゃーの会」アンケート用紙には「織田信長が最後に叫んだ言葉は何でしょう?」という来場者への質問がありました。その中に「Oh No!(お濃)」という答えが・・「ちょっと、やめてえな」という意味の「Oh No!」と、「お濃」という奥方の名を叫ぶ意味を引っかけた、ウイットに富んだ答えに皆で拍手を送っておりました。
いちど旦那にも聞いてみよ!と思い立ち「織田信長って知ってるでしょ?」すると「知ってる知ってる。この前会ったで。」あのねえ、まだ腰に響くねんけど・・でも「昔はオニとも思えた人」に笑わされる幸せを覚えるサンサンでした。アイタタ・・

もうひとつ、数年前「縁結び」というテーマ投稿で、讀賣新聞に掲載された文をご紹介・・
       「時間は女性を変身させる?」
 
 私たちは見合い結婚をした。夫は電話番号の下4桁が8914と8419と酷似していたり、
 自分の社員番号が私の誕生日と同じと知って驚いたらしい。数字の取り持つ縁か、
 結婚することになったが、偶然の一致が多い割には考え方の違いには閉口したものだ。
 ところがどっこい時間は女を賢くする。夫の小言に悩んでいた新妻を、苦言は柳に風と
 かわすおばちゃんへと変身させた。結婚生活の極意は相撲のように四つに組まず、
 合気道の如く相手の力を利用し、自分を変えてゆくことのようだ。
 ストレスの源と思う人こそ、実は自分を成長させてくれる。こういう縁結びもまた
 神さまからのプレゼント。すなわち「良縁」ではないだろうか?
今日は子どもの日。奥さんには厳しいけれど、タバコも吸わず勤勉で子煩悩な父親。おとといは神戸、昨日は動物園、今日は京都・・と、子どもたちを遊びに連れて行ってくれている夫に手を合わせつつ、腰の治療に専念するのでありました。もしかしたら、私が落語的人間に変身したのも、この人あってのことかも?人生には、全面的にプラスの形で応援をしてくださる有り難い方も現れます。でも一見マイナスに思える方も、実は人生の陰なる協力者なのだと私は考えるようにしているのです。全ての天の配剤に今日も心から感謝でございます。
 
「天災」という落語を通して、石田梅岩の石門心学という学問を知りました。商いの道のみならず、自分を変えてゆく心理学のような分野にまで及ぶ、なかなかおもしろい内容ですね。


平成18年5月3日(水)
 ♪笑わないでよ〜君のため〜に、笑わせないでよ〜私のために〜♪
ようやく地獄から戻って参りました。ああ、メッチャ痛かったわあ。地獄の鬼の金棒で、腰を殴られたかのような激痛!実は、昨日の朝9時頃、10年振りにギックリ腰に見舞われたのです。(注:笑って困るのは、手術でお腹を切った方だけではありませんでした。ギックリ腰の方も該当者であることをここに追記いたします。)忘れもしない10年前の夏。お墓参りの帰りに2歳の次女をおぶって1kmほど歩いた翌朝、突然へなへなと崩れ落ちたかと思うと、そのまま動けず、救急車で運ばれ4日間の入院となりました。以来、軽い腰痛はあったものの、起きあがれないほどの痛みは久しぶり。幸い、休みで家にいた夫を隣の部屋から呼び、イスの座面に上半身を預けました。(これが又、のんびり新聞読んでて、すぐに飛んできてくれないの!)湿布薬を買ってきてくれるように頼み、貼ってもらったのはいいが、幸い半分、災い半分。いつもは文句ばっかり言うてるのに、こんな時に限って茶化して笑わせるものだから、その都度、金棒で殴られる責め苦。腰が「こむら返り」を起こしていると言えば伝わるでしょうか?
「ちょっと、今の状況わかってんの?化けて出てやる!」と言えば「いらっしゃ〜い」と桂三枝風の答え。「痛み止めの座薬持ってきて!」と依頼すれば、「ハイ」と痔の薬を差し出す。果ては、ようやく布団に身を横たえ「腰に手を当てて!」と頼んだ時のこと。「ああ、小言幸兵衛はんも、こんな時には有り難い!」と感謝したのもつかの間。背中から聞こえてきたのは「ガー」というイビキ。「ほんまにもう!寝てしまってどないすんの!」何で、こんな時に限って「笑うネタ」がこれでもかと押し寄せてくるの?!普段聞き慣れている夫のオナラの音まで、妙に笑いを誘うのが悔しい。
 ところが、4月25日の不老具にも綴りましたが、昨日ワタクシも「ありがとうパワー」を実体験したのです!ことの成り行きは以下の通り。激痛に見舞われた直後は、イスにもたれかかった姿勢で、近所の方にメールでSOSを送ったり、携帯で自分のHPを初めて見たり、更には「大川桜」のお稽古をしたりしていましたが、ふと寒気が・・
見ると、風を通すために夫が窓を開けたまま。前日の暑さから一転して肌寒い日。しかし、外出している夫を呼ぶわけにもいかない。でも、このままでは身体が冷え切ってしまう。ちょうどまだ上げていなかった布団が目と鼻の先にあるも、そこまでの移動がままならない。少しでも腰を動かせば、地獄の責め苦が待っているのだ。そこで、ふと思い付いたのが例の「ありがとう作戦」「よし、試してみよう!」と決心し「ありがとう、ありがとう・・」とつぶやきながらそっと体位を変え始める。「あれっ、楽に動ける!」そしてようやく、布団に身を横たえることが出来たのです。「これはスゴイ!」
 そこで更なる実験を開始。腰に痛みが走る度に、「ありがとう」を繰り返すことに・・すると・・「痛ーーーっ!」と叫んでいた時には10秒ほど身体がこわばって痛みが続いていたのに、「ありがとう・・ありがとう・・」と言うと3秒ほどで筋肉が柔らかくなり痛みが治まるのだ!何度試しても同じなのである。これってもしかして「世紀の発見?!」(後でインターネットで調べるとこういう記事も・・)「人間の身体は痛みを感じると、脳からエンドルフィンが出る」と聞いていたが、初めは「こらーー、ほんまに出ているの?」と叫びたい気持ちでした。けれども、「もしかしたら『ありがとう』とつぶやく度に、脳から鎮痛物質が出ているのかも?」と思わせる実験結果に、目を丸くしたサンサンでございます。
 さて話はまだまだ続きます。動けないので、6時間ほどうつらうつらしておりましたら、そろそろ子どもが学校から帰ってくる時刻。「お母さん、どうしたん?」と布団の上から馬乗りでもされようものなら目から火花が散るでしょう。何としても起きあがらねば・・トイレに行くのを目標に歩いてみようか?でも、まだ痛みが・・突然、かつて読んだ本の一節が頭の中を駆けめぐる・・
   「自分の限界を定めているのは、自分の心である」
   「人間は自分が考える通りのものとなる」
立って歩く自分をイメージするか、四つんばいの自分を妥当と見るかで、結果も変わってくるだろう。「天は自ら助くる者を助く」と言うではないか。よし、立ち上がってみよう!と行動開始。もちろん「ありがとう」とつぶやきながら・・すると・・時間はかかりましたが、立ち上がり、あちこちにつかまりながら廊下を通り、トイレまで行けたのです。正に奇跡!
 ということで、昨日ワタクシが体得したのは「ありがとうの威力」と「横隔膜から上だけで笑う裏ワザ」人間って、腰で笑っていたんですね。
大変な1日でしたが、とりあえず「ビックリ・ギックリ奮闘記」これにて一件落着!

そうそう、今日は憲法記念日。昨日の教訓を元に、我が家の憲法が制定されました。
 「ギックリ腰の人を笑わすべからず。違反した場合には、罰金3万円を課す」
ただし、施行は、あのクソオヤジ(失礼!)が同じ目にあって私が仕返ししてからね。いえいえ、晩ご飯を代わりに作ってくれたので笑って許して差し上げませう。

最後になりましたが、私のSOSにパワーを送って下さった皆さまに心より感謝申し上げます。
平成18年5月1日(月)

日本笑い学会副会長で産婦人科医の昇幹夫先生が編集された「涙がでるほど笑ってラクになる本」を読みました。全国から募集した「笑える実話」から200話を選んだもの。キャッチコピーには「病気お見舞い最適商品」とあります。もちろん、手術でお腹を切った方以外が対象ですけれどね。(注:該当者の方は、これより先はご遠慮ください。)五月病が気になる季節ですので、ちょっとだけ中味をご紹介いたしましょう。まずは、グランプリを取ったお話から・・

         「あるお通夜」
 喪主に代わって葬儀委員長の挨拶。
 「故人は若くしてご主人を失い、それからは3人の男を相手に、
 日夜汗にまみれてがんばってこられました。」
 「3人の男の子」と言うべきところを、「3人の男」と言ったのだ。
 私は爪を立てて歯をくいしばった。
 前に座った女性の方が震えていた。

もうひとつの「喪主挨拶」には・・・
          
 ある会社社長のお母様のご葬儀で、その社長がご挨拶。
 「母は享年82歳ですが、これまでずっと65歳を通してきました。それが今日、
  17歳もサバを読んでいたことが皆さまにバレてしまいました。今頃、棺桶の
  中で顔を真っ赤にして『恥ずかしいわ。恥ずかしいわ』と、連発している
  ことでしょう。」
 と言われ、参列者一同嗚咽を忘れ、どっと笑いがこぼれました。

「義父のひと言」というレストランでの話は・・・

 店の人「ステーキはどのようにお焼きしますか?」
 義父 「一生懸命、焼いてください。」

もうひとつ、同じ昇先生編集の「職場に笑いのウズをよぶ本笑いは最高の
ガン封じ」という本から、大賞作品をご紹介・・

 社員寮に入ってきた高校卒業したての若者が
   「夕べは、豚のこかんせつを買ってきて食べました。」
 私「豚の股関節?そんなものがスーパーに売っているのか?」
 彼「ハイ、パックに入って売ってますけど・・」
 私「えっ?ちょっとここに字を書いてくれないか。」
 彼「えーと、小に・・間に・・切・・」
 私「それは、こまぎれと読むんだ〜!」

「初めての焼香」には、お得意先の葬儀に参列した
入社2年目の若者の失敗が・・

 社員「課長、ボク何か失敗をしてしまったようです。

     課長は、前に並んでいる人と同じようにやれと言われましたね。
     でも、交通渋滞で、会場に着いたら全員焼香を済ませていたんです。
     それで、以前見たドラマを思い出しながら、やってみたのですが、
     会場の雰囲気が、どうも変なんです!」
 課長「どうしたのか、ここでやってみろ。」
 社員「まず、黙礼しました。」
 課長「それは問題ないな。」
 社員「次に、粉のようなものをつまんで、3回入れました。」
 課長「それも間違ってないぞ。」
 社員「それで手を合わせて拝みました。」
 課長「いいじゃないか。」
 社員「最後は、パンパンと柏手を打ちました。」 
 
何だか、お葬式ネタに偏ってしまいました?でも、非常識だったものが、いつの間にか常識に変わる時代。お葬式では笑ってはいけない・・という常識も破られるかも?日本の笑人口が1億2千万人となった未来には、「これより、故人が愛用されていたギャグをご披露いたします。」なんてことが日常になるのでは?と夢見ているのです。みんなが健康で幸せに人生を全うされて、悲痛なお葬式がなくなる時代が来ればいいですね。
  
    おもしろき こともなき世を おもしろく
          すみなすものは こころなりけり  
               (明治維新の志士 高杉晋作)      

             
BGMの小鳥の鳴き声は「サンコウチョウ」です。